今回はピアノ・作曲講師の木田先生にこれから作曲を始めたい方に向けたアドバイスをお聞きしました。
今回のPoint！
・作曲は楽器ができなくても始められるけど、ピアノを使った方が簡単！？
・作曲を始めるのに電子ピアノは買った方がよい？それ以外の機材も必要？
・録音・レコーディングするのにパソコンがなくても大丈夫！
ピアノが全く弾けなくても始められますか？
ピアノで作曲というと、ピアニストのように華麗に弾けないと…なんてイメージがあるかも知れません。が、そんなことありません。
誰でも、ピアノが全く初めて…という方でもピアノ作曲は始められます。
そもそもピアノを使わなくても作曲はできます。鼻歌でメロディを作るのも立派な作曲です。鼻歌で作られたヒット曲も数えきれないほどあります。
では、なぜピアノを使うのか？
それは、ピアノを使った作曲の方が簡単だからです。
鼻歌で作曲するよりピアノで作曲する方が簡単なんて、本当に？と思いますよね。理由を説明します。
鼻歌で作曲する場合は、伴奏が必要になります。伴奏は自分でできなくても用意すればいいのですが、伴奏の音を聴きながら作曲するので、音感に自信が無いと作曲するのが大変になります。
ピアノ作曲は、音感に自信のない人だろうと、どんな人が鳴らしても同じ音が鳴ります。なので、ルールさえ覚えれば誰でも出来るのです。
ルールと言うと、身構えてしまうかも知れませんが、最初から難しい理論などはやりません。ゲーム感覚で簡単なルールを覚えていただき、ピアノを使って遊ぶつもりでやっていただけます。
指が動くか心配、という方も心配いりません。体験レッスンの時間(30分くらい)だけでも、ヒット曲の定番の伴奏を弾いてみたり、メロディを作ることができます。
なので、まずは体験レッスンでぜひ体感していただけたら嬉しいです。
これからピアノ作曲を始めるのに必要な機材はありますか？
ピアノ作曲は、ピアノがあればすぐに始められます。作曲というと、録音機材やパソコンなどが必要そうなイメージがあるかも知れませんが、必ずしも必要なわけではありません。
ピアノ以外の機材はやりたい内容に応じて、必要なものを揃えていけばいいので、まずはピアノを弾ける環境を作れば作曲は始められます。
ピアノには、いろんな種類がありますが、レッスンで相談を受けた際にオススメすることが多いのが、「電子ピアノ」と「電子キーボード」です。
両方とも見た目は似ていますが、特徴がそれぞれあります。
「電子ピアノ」は鍵盤が重く、本物のピアノの鍵盤に近いです。なので、ピアノをしっかり弾きたい方やソロピアノ曲を作りたい方にオススメです。ただ、本体が重く、幅も取るので設置環境が確保できるかが重要です。
「電子キーボード」はいろんなボタンや機能がついていて、リズムが流せたり音色もたくさん選べたりと多機能です。ただ、鍵盤の数がピアノより少なく、軽い鍵盤なので、ピアノ経験者の方は物足りなく感じてしまうかも知れません。
この他にも、アコースティックピアノやMIDIキーボード、シンセサイザーなどいろんな種類のものがあります。それぞれメリット・デメリットがありますが、今回紹介した２つは、スピーカー内蔵ですぐに音が出せる、値段がお手頃なのがオススメしてる大きな理由です。
もちろん用途や目的によって、オススメするものも変わってきますので、まずは体験レッスンでお気軽にご相談ください。
録音方法について(パソコンなどは必要か)
最近はDTMという言葉が当たり前のように使われていますよね。DTMはデスク・トップ・ミュージックの略称で、パソコンを使った音楽制作のことです。無料で使えるソフトも増えて、金額的な敷居もグッと下がったと思いますが、それでもパソコンは苦手…という方もまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。
作曲してパソコンで録音するのはポピュラーな方法ですので、パソコンは必須だと考えている人も多いと思います。しかし、パソコンを使わなくても録音することはできます。
レッスンでもよくオススメするのは、携帯のボイスメモ機能やビデオ機能を使った録音・録画です。この方法は、完成した楽曲を弾き語りやソロ演奏するときに使えるのはもちろん、ふと思いついたものをメモ代わりにとっておくこともできます。どんなにいいメロディを思いついても、意外と忘れてしまうものなので、オススメです。
SNSで人気になった楽曲にも、動画で投稿して人気になった楽曲はたくさんあります。もちろん楽器を弾けるようにならなければなりませんが、作曲のレッスンではピアノを使ってやり方を覚えていただくので、簡単な伴奏はできるようになります。
興味あるけど、パソコンが無い(苦手な)方もぜひ一度挑戦してみませんか。
